らくだの Santa Cruz です。 サンタクルーズ(サンタクルスとも読むようだ)はアメリカのハンドメイド・ギターメーカーですね。素晴らしいルシアー達を数多く輩出している事で有名。製造されるギターはとにかくハイクオリティ!との評判。 最近は低価格のものもあるようですが、それでも3千ドルぐらいしちゃいます。クオリティが落ちたとの噂も... うーん、とにかく高過ぎるよね、サンタクルーズさん。 さて、私のんは1980年台中期のものらしく、だいぶん古いです。安かったです。 Fシリーズ自体はラインナップされていますが、このギターとおんなじのは作ってないそうです。 音はメイプルのクセに意外と暖かい。ギブソンやテイラーのメイプルと全然ちゃいます。違う材みたいな感じ。 ボディの大きさが小さすぎず大きすぎずって感じが気に入ってます。当たり前ですが大きなボディを持つドレッドノート程は響きません。 |
ボディ・トリム・ブレーシングトップはスプルース、サイド・バックはメイプルです。当たり前ですが単板です。さすがサンタクルーズ、トップもサイド・バックも、見るからに良い材が使われています。特筆すべきはサイド・バック。ハードメイプルのタイガーストライプが綺麗に出ています。 ブレーシングはサンタクルーズ社のノンスキャロップ・ブレイシングと思われます。サウンドホールから手ぇ突っ込んでみたらそんな感じでした。 ボディトリム・ロゼッタは明るい黄色と黒の材が交互に使われています。バインディングの白い材は筋が幾重にも重なって入っているのが見えます。単なる樹脂では無さそうな感じ。私の浅はかな知識と目では何だかよく分かりませんが、精密で美しいですね。 ピックガードはべっこう柄。このギターが作られて20年ぐらい経ってますがピックガードの端に亀裂がありませんのでセルロイドでしょう、多分。 ネックメイプル・ネック、エボニー指板です。ここでもメイプルの美しい杢理を見る事ができます。中央に黒い線が入っていますが、これは2つの材を真ん中でひっつけて成形してあるネックの接着部分ですね。 ネックやヘッドにもトリム・バインディング加工がしてあります。ボディのんと同様です。 トラス・ロッド・ナット(レンチ突っ込む穴)が見当たらないので、ネックの調整はアイロン使わないと無理かも(アイロンって洗濯物に使うやつとは別よん)。ちょっと不安です。 ヘッドにはハカランダが化粧板として接着してあります。ロゴは Santa Cruz Guitar Company の頭文字、SCGC。 ナットは何だか不自然に削った跡が。以前使用していたユーザーによるものでしょう。弦高にばらつきがあります。 ブリッジ・サドルエボニー・ブリッジ。奇をてらったものではありませんが、独特の形状です。サドルは随分削られてるみたいな低ぅい印象ですが、これが正常のようです。同じブリッジの1990年代のギターを見る機会があったのですが、こんな感じでしたから。ただ、これだと1弦が極端に弦高低いです。弾いてておやっと思うくらい。ナットとの絡みもあるのですが、そのうちショップで手を入れて貰おうと思っています。 ペグシャーラーのロートマチックがついてます。多分M6でしょう、トルク調整するためのマイナスねじが切ってあります。ピックアップ今のところ L.R.Baggs の M1 を、エンドピンの加工無しで使用しています。付けるとケーブルがサウンドホールからダランと垂れ下がります。M1 はボタン電池を使用したアクティブのものも出ましたが、これはパッシブタイプです。 ハムですが、外観はシングルそのもの。コイルは上下に並んでいますから奥行きが結構あります。 Oval のマグネットも同じくパッシブですが、こちらの方がパワー感があります。軽くフォローしとくけど、Oval がダメって事じゃないよ。 |